先週、初めての大腸カメラを体験してきました。
実は私、パニック障害を持っています。
普通の人にはなんてことない事でも、
不安感が増幅して発作を起こすことがあります。
(迷走神経反射など…)
そんな私の大腸カメラ体験。
検査って絶対しないといけないのかな・・・
と、悩んで悩んで。
体験後の感想と
ラクに受けるコツをお伝えします!


まず結論から
受けてよかった!
不安な気持ちのままずっと居られるはずはないので、
いつかは受けることになったはず。
延ばして結果が変わるわけじゃないし。
(延ばして結果が変わるならたぶん延ばしますが・・・性格的に)
と考えると、早めに受けて白黒付けたほうがストレスを感じる時間は短い。
決心するまでは、周りに大腸カメラ経験者を探しまくって色々聞きまくりました。
経験者はみんな
「まあ、大腸カメラは正直大変。。。でも、受けてスッキリするしかないでしょ~」
と。
そんな、経験者の微妙なコメントを聞き、
検査するまでは不安感が大変でした。
が、実際に受けてみたら・・・
正直、自分が想像していたよりもラクでした。
ホントに。
検査直後は、
「胃カメラよりもマシかも。
次もイケそう・・・」って思いました。((笑))
検査のきっかけ
市で行っている無料のがん検診で引っかかったことがキッカケです。
大腸がん検診(便潜血検査、いわゆる検便ですね)は
基本的に毎年受けていました。
ただ、去年に限り受けてなかった!
で、2年ぶりに受けた便潜血検査で引っかかったワケです。
10年ほど毎年のように受けていたのに
便潜血検査で陽性が出たのは人生初…
「要精密検査」の文字を見たときは、本気でビビりました。

保健センターからの結果通知の封筒、
なんとなく「いつもより封筒が分厚い気がする・・・」
とは思ったんですが、
まさか、封筒の中に病院への紹介状があろうとは・・・
予約までの流れ
「もう一度便潜血検査を・・・」諦めきれず悪あがき
悪い癖です。。
悪あがきしました。
封筒を開け一瞬呆然。
が、まず思い浮かんだのが、
「あ、たぶん便秘が原因だわ」です。
便秘=固くて切れた=便潜血陽性
と、一瞬、楽観的な考えが浮かびました。
ただ、それで放っておくわけにもいかず
「もう一度、便秘じゃない時に便潜血検査をして、
引っかからなかったら大腸カメラを受けなくてもいいんじゃないか・・」と。
近くの個人病院でもう一度、便潜血検査を受けることにしました。
便秘じゃない絶好調な便通の状態で検便をして、
もしまた引っかかったら諦めて大腸カメラをしようと。
個人病院での結果は早かったです。
すぐに出ました。
はい。
陽性。
大腸カメラ、決定です。


エヌノーズが届く・・・そして、迷う
ただ、このタイミングでエヌノーズ検査キットが届きました。
(そういえば保健センターから結果を受け取った直後、
一人パニック状態でエヌノーズの検査キットをポチってたんです。)
なぜか2つ。
パパの分も。
そこでまた私の悪い癖。
逃げ道を探し始めます・・・
「これで検査して、
陽性の可能性が高かったら
いよいよ諦めてカメラを受けてもいーんじゃない・・・」
そこでふと冷静になってエヌノーズについて調べたんですが・・・
割とマイナスな意見が多い。。。
「偽陽性が多い。
もし陽性になっても不安だけが先行し、
どこからどこまでのがん検査をすればいいかわからない。
いたずらに不安だけを煽る・・・」
など。
結局、「どうしよう・・・」と検査に踏み切れず、
そのままの状態でクローゼットへしまい込むことになります。

大腸カメラが終わった後、気持ちもひと段落して、
エヌノーズの検査キットはメルカリで売りました。
総合病院で予約するも受付の対応に不信感・・・別の県立病院へ予約入れ直し。
とにかく、
どうせやるなら早く検査の予約を・・・
と、病院を調べました。
便潜血検査を受けた個人病院で予約をしようかと思いましたが、
その病院では
「カメラでポリープを見つけても、
後日また手術予約をしてからポリープ切除になる」
とのことだったので
「検査と別日に切除ってことは、2回カメラを入れることになるやん・・・」
と悩んで悩んで・・・
とりあえず、市内で一番大きい総合病院へ予約を入れました。

総合病院などでは
検査時に小さいポリープを見つけた場合、
そのまま切除してくれるらしいです!
ただ、検査予約を入れる時、
内視鏡検査受付のスタッフが事務的で相談がしづらかった。
検査についての説明してくれたんですが、
「3日前から前日まで、毎日自宅で下剤を飲んでください。」
と言われたので
「下剤を飲んだことがないので不安でたまらないんです。
あまり便秘気味ではないので、
下剤の量を減らせないですか?
前日からの下剤で何とかなりませんか」と聞きました。
が、
「飲まないと検査できません。下剤の量は調整できません。」
と速攻却下。
チーンΩ\ζ°)チーン
そこから数日悩んだ結果、
近くの県立病院で検査予約を取り直しました。
(この県立病院では看護師さんが検査の説明をしてくれたのですが、
とても優しく質問しやすかったんです。)
しかも、私的にめちゃ不安だった「下剤の3日前から服用」は無し!
もー、
ストレス吹っ飛びました。

この辺りが不安のピーク。
この不安を払拭するため
アスクドクターズというサブスクに登録し、
心配なことを相談しました。
月額330円。
医師に相談ができます。
他の人の相談を検索することもでき、すごく心強かったです!
検査後に解約したので、痛くない出費でした。


検査前(1週間前~前日)
早めの食事制限
3日前から食事制限があり
繊維質のものは控えるようにとのことでした。
野菜や発酵食品は特にNG。
乳製品も、腸に膜が張るのでダメとのこと。
本当は食事制限は3日前からでいいみたいですが、
私は1週間前から始めました。
これが大正解!!
そのおかげで検査当日は腸がキレイになるのが早く、
当日のツライ下剤(モビプレップ)を
全部飲まなくてすみました!

普段は快腸のために積極的に食べているものを、
この期間は逆に控えるほうがいいみたい。
野菜などの繊維は腸に残りやすく、
排出するまでに時間がかかるみたいです。
前日の下剤
検査前日に飲むのは
ピコスルファートナトリウムという目薬の容器みたいなものに入った下剤です。
通常、便秘薬として使う場合は何滴かを様子見ながら服用するそうです。
ただ、検査前日の服用は1本。
21時に(←時間は決まってるらしい)コップ1杯の水に溶かして飲みます。
これが人生初の下剤。
ググると「体質に合わないのか、ひどい腹痛で苦しんだ」とか書き込みがあり、
正直めっちゃ不安でした。
が、私は想像してたような腹痛は無かったです。
21時に服用後、1時にお腹のグルグルで目覚め、
そこから朝まで4度ほどの軽めの下痢で眠れませんでした。
でも腹痛はなかったです。

検査当日
快適(?)な内視鏡準備室へ
眠れぬまま朝を迎え
8時過ぎに病院へ。
パパ同伴で内視鏡受付に到着。
(↑鎮静剤をお願いしていたので、当日は車の運転はパパ担当)
そこから準備室へ。
(↑ここで大量の下剤を飲む)
たまたまその日の検査予約は私だけだったようで、
めっちゃ優しい看護師さんが
「今日は貸し切りだからテレビもエアコンも自由に使ってね。
隣にあるトイレも貸し切りですよ~。」と。
これは本当によかった。
準備室では2人だけだからマスクも外せるし、
トイレも気をつかわないし。
快適(?)な準備室滞在となりました。
噂の「モビプレップ」
噂の腸管洗浄液「モビプレップ」は、噂通り激マズ。
かなり良く表現したとして梅風味のポカリスエット。
正直キツかったです。
一口目でそのマズさに気付き、
これをコップ6杯飲むことを想像して少しパニクります。
ですがその1分後には、
自分なりに上手く飲むコツを編み出しました!
①鼻の奥を閉じて(表現が合ってるかどうかわからないけど)
匂いも味もシャットダウンして、モビプレップを二、三口飲み込みます。
②すかさずお茶を少量含み、口の中をお茶の苦さで洗います。(この時、水で口直しはダメです。全然口直しにはなりません。お茶の苦さが必要です!)
③鼻と喉を解放する、、、
これを繰り返していると30分ほどでトイレ通いが始まります。
(飲んだら出る、、を繰り返しましたが、腹痛は全然ありませんでした。)
そして5杯目を飲み終える頃には便が明らかに見本と同じ状態になり、
看護師さんを呼び、早めの「オッケー👌」をいただきました!

基本的にモビプレップは約180ml×6杯=約1ℓを
1時間以上かけてゆっくりと飲みます。
飲み切った時点で水かお茶を500ml飲み、
看護師さんに便の状態をチェックしてもらいます。
便がキレイになってなければ追加のモビプレップを飲まないといけないのですが、
前述したように、早めに食事制限したおかげで便がキレイになるのが早かった!!
最後の1杯を飲まずにオッケーいただきました!
正直、モビプレップを飲むのはキツかったんで、
少しでも飲む量を減らせたことはホントにうれしかった!!


検査~検査後
急遽の検査前倒し
いくら早く「便のオッケー」が出ても、
先生の予定もあるので検査は昼から・・・
の予定でした。
が、
ほんとに運よく(?)先生の時間が空いたとかで
すぐに検査を受けられることになりました。
バタバタと検査着に着替えて検査室へ。
優しい看護師さんが点滴で鎮静剤を入れてくれた途端・・・ほぼ記憶なし。
なんとな~く「痛い~むにゃむにゃ・・・」と言った?記憶があるような、ないような・・・
ほぼ記憶がないまま、検査終了。
パパと会話をしたらしいのですがそれも夢の中の記憶。
しばらくして看護師さんに
「立ち上がってフラフラしないなら、診察室へ移動して先生とお話しますか?」
と言われて目覚めました。
そして、多少フワフワ感が残るなか診察室へ。
先生との会話、
あまりハッキリとは覚えてないけど、
「ポリープがあったので切除しました。
一応検査に出しますね〜。結果は後日。」
とのことで、この日は帰宅しました。

検査自体、苦しかったような記憶は全然ありません。
夢のような不思議な感じ。
鎮静剤を使ってもらってよかった!
便に血が・・・
検査してから2日。
排便の予感が無かったので気になってお腹マッサージ。
これがいけなかったのか、そのあと出た便の中に赤い血が・・・
めっちゃ焦りました。
病院からもらった検査後の注意事項を見てみると
「検査後はお腹にチカラを入れないように気を付ける。
たまに検査後に出血する場合がある。」とのこと。
検査が終わった解放感で注意事項を確認してなかった~(-_-;)
すかさずアスクドクターズで検索。
少量だったので大丈夫だとは思いながらも、
そこからはお腹をいたわりつつ過ごし、
その二日後から普通の排便生活が戻りました。ホッッッ・・・

検査1週間後にポリープの細胞診の検査結果を聞きに病院へ。
その時、少量の出血があったことを先生へ伝えましたが、
やはり「少量で1回だけなら問題ないでしょう」とのこと。
ポリープも悪性ではないとのことでした!



検査を受けての感想
正直、受けるまでは不安でたまらなかったです。
下剤に対する不安とか、検査の時の痛みを想像したりだとか。
眠れない日も何日かありました。
検査まで時間がなくバタバタっと受けてしまうのもいいと思うのですが、
私のように慎重に、
不安な点は十分に注意しながら進むのもアリだと思います。
病院を選んだり動画で体験動画を見て
「みんなやってるんだ」とか
「そんなに大変な事じゃないかも」と
不安を一つずつ打ち消しながら心の準備をしていくのもアリだと思います。

今まで知らなかったのですが、
女性の部位別死亡率では大腸がんがトップなんです。
今回は便潜血検査で引っかかったことがキッカケでしたが、
もし今回受けなかったとしても
いずれは受けることになっていただろうな~と思いました。
大腸カメラを受ける必要性も理解し、
検査前の食事制限や下剤などが実際どんなものかも体験して、
来年も受けると決めました。(たぶん。。。)
まとめ ~検査を楽に受けるコツ~
- 検査時にポリープ切除ができる総合病院がベスト
- 不安解消はアスクドクターズを利用!(複数の医師の意見を聞けます)
- 食事制限は1週間前から!(便がキレイになるまでの時間を短縮)
- 当日モビプレップ服用時は、口直しの日本茶を!(これ必須)

